Proton Mailの評判は本当か?実際に契約して分かった不満点4つ

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Proton Mailの評判を日本語で調べると、困ったことが起きます。上位に出てくる記事の多くが2017年から2021年に書かれたものなのです。

検索結果を実際に確認したところ、1位が2019年の個人ブログ、2位が2021年のニュース記事、5位が2017年の記事でした。5年以上前の情報で判断するのは、さすがに無理があります。

この記事では、実際に契約して使っている立場から、良い評判と悪い評判のどちらが今も当てはまるのかを確認します。特に不満点は具体的に書きます。

先に言っておくと、この記事で挙げる不満のうち1つは「調べても日本語ではまず出てこないのに、使い始めた瞬間に気づくもの」です。地味ですが毎日目に入ります。

検証条件:Proton Mailの無料アカウントを使ったのち、2026年7月にProton Unlimitedを契約し、Webアプリと設定画面を確認しました。受信箱の状態、IMAP/SMTPの設定画面、言語設定はいずれも2026年7月26日に実際の管理画面で確認したものです。評判の調査については、2026年7月26日時点の日本語検索結果の上位10件を確認しています。

日本語の「評判」記事が古い、という問題

まず情報環境の話をします。「protonmail 評判」で出てくる上位記事の公開時期を確認しました。

順位 種類 公開時期
1位 個人ブログ(監視命令への懸念) 2019年
2位 ニュースメディア 2021年
3位 ニュースメディア 2021年
4位 口コミ集約サイト
5位 ニュースメディア 2017年
10位 ニュースメディア 2019年

この間にProton側では、サービス名の変更(ProtonMail → Proton Mail)、VPN・ストレージ・パスワード管理の統合、料金体系の刷新、日本語UIの整備が起きています。2017年の記事が語る「評判」は、もはや別のサービスの話に近いと考えた方がよいです。

古い記事が悪いわけではありません。ただ「無料版は500MB」「日本語に対応していない」といった、すでに事実でなくなった情報が今も検索上位に残っていることは知っておいてください。

不満①:画面は日本語なのに、Protonから届くメールが全部英語

これが冒頭で触れた「調べても出てこないのに、使い始めた瞬間に気づく」不満です。

アカウントの言語設定は日本語にしてあり、Webアプリのメニューもボタンも設定画面も、すべて日本語で表示されます。ここは何の問題もありません。

ところがProton自身から届く通知メールは、確認した範囲ですべて英語でした。受信箱にあったProton公式からのメールを数えたところ、12通すべてが英語の件名です。

Protonから実際に届いた件名
Purchase confirmation
Thank you for choosing Proton Unlimited
Complete your security setup: Add recovery options now
Last chance to save 40% on Mail Plus
How does an extra 3 GB of free storage sound?

支払いの確認も、セキュリティ設定の案内も、英語で届きます。「契約内容の確認メールが英語」というのは、地味ですが毎回のことなので効きます。

読めないほど難しい英語ではありません。ただ、日本語で使えると思って契約した人が最初に面食らうのはたいていここです。私も購入確認メールが英語で届いたときに「あ、そういう感じか」と思いました。日本語対応はUIまでで、運営からの連絡は英語、と理解しておくのが正確です。

不満②:メールソフトで使うにはBridgeが必須(しかも有料プラン限定)

これは仕組み上の制約で、事前に知らないと確実につまずきます。

普通のメールサービスなら、設定画面に「IMAPサーバー名」「ポート番号」が書いてあって、それをOutlookやThunderbirdに入力すれば終わりです。

Proton Mailの IMAP/SMTP 設定画面を開くと、そこにあるのはサーバー名ではなく、Bridgeというソフトのダウンロードボタンでした。

なぜこうなっているか

Proton Mailはサーバー上でメールが暗号化されたまま保管される設計です。一般的なメールソフトは暗号文をそのまま扱えないので、パソコン側で復号する中継役が必要になります。それがBridgeです。

  • Bridgeをパソコンで常時起動しておく
  • メールソフトは 127.0.0.1(自分のパソコン)に接続する
  • Bridgeが復号してメールソフトに渡す

ここが不満点

  • Bridgeは有料プラン限定です。 無料版ではメールソフトで受信できません
  • Bridgeを終了するとメールが止まります。 常時起動が前提です
  • スマホでは使えません。 Proton公式アプリを使うことになります

実際に導入した手順と設定値はProton Mail Bridgeとは?実際に導入して分かった仕組みと設定値にまとめました。

「Gmailと同じ感覚でThunderbirdに設定しよう」と思っている人は、ここで一度止まります。逆に言えば、Webアプリと公式スマホアプリだけで完結する使い方なら、この不満は発生しません。

不満②:メールソフトで使うにはBridgeが必須(しかも有料プラン限定)

不満③:無料版は1GB。試すには足りるが、常用には足りない

無料プランの容量は1GBです。

Gmailの15GB(ドライブ・フォトとの合計)と比べると、率直に言って少ないです。ただし「試す」目的なら十分で、実際に私も無料アカウントから始めました。

参考までに、現在の私のアカウントの使用量は56.13 MBでした。メール中心の使い方なら、1GBはすぐには埋まりません。埋まるのは添付ファイルを溜め込んだときです。

プラン 容量 月額(年払い)
無料 1 GB ¥0
Mail Plus 15 GB ¥499
Unlimited 500 GB ¥1,249

無料版でどこまでできるかはProton Mailの無料版でできること・できないこと、容量のやりくりは無料版の容量を賢く使う方法にまとめています。

不満④:添付ファイルの数が実態と合わない

細かい話ですが、受信箱の表示で気になった点です。

Protonから届いた案内メールに、「19 件の添付ファイル」「14 件の添付ファイル」と表示されていました。実際にはファイルが19個添付されているわけではなく、HTMLメールの中で使われている画像が添付ファイルとして数えられています。

実害はありませんが、受信箱の一覧が「添付ファイルだらけ」に見えて、本当に添付があるメールを見分けにくくなります。

これは不具合というより表示方針の違いです。Gmailは画像を添付として数えないので、そちらに慣れているとノイズに感じます。慣れれば気にならなくなる部類の不満です。

「本当に読まれていないのか」という疑念について

評判を調べると必ず出てくるのが、この論点です。検索1位の記事も、2019年にスイスの裁判所が出した監視命令をめぐる懸念を扱ったものでした。

結論から書くと、ここは「絶対に安全」とも「危険」とも言えません。実際に起きた事例があるためです。

  • 2021年に、フランスの活動家のIPアドレスがスイス当局の要請で記録・開示された事例があります。 これは事実で、Proton自身も認めています
  • ただし開示されたのはIPアドレスであって、メールの本文ではありません。本文はProton側でも復号できない設計です
  • スイスでは通信傍受に関する法改正の動きもあり、将来の条件が変わる可能性は残ります

この論点はそれ自体で1本の記事になる分量なので、事例の詳細と透明性レポートの実数はProton Mailの安全性を徹底解説|2021年の事例とスイス法にまとめました。

評判として押さえておくべきは、「本文は読めない」と「誰にも何も渡さない」は別の話だという点です。IPアドレスや登録情報は、法的な要請があれば対象になり得ます。完全な匿名性を求めるなら、メールサービスの選択だけでは足りません。

使ってみて良かった点

不満ばかり並べたので、評価している点も書きます。

  • UIの日本語化は完成度が高い。 メニュー・設定・エラーメッセージまで日本語です。運営からのメールが英語なのとは対照的でした
  • 広告が一切ない。 受信箱の上にプロモーションのタブが出てくることもありません
  • アカウント1つで一式そろう。 メール・カレンダー・ストレージ・パスワード管理・VPNが同じログインで使えます。管理するアカウントが増えないのは想像以上に楽です
  • エイリアスが標準で使える。 登録先ごとに使い捨てアドレスを作れます

特に3番目は、実際に使うまで軽視していた点でした。脱Googleを進めると「サービスごとに別アカウント」になりがちで、それ自体が管理コストになります。ここが1つにまとまっているのは実務上の利点です。

全体の損得計算はProton Unlimitedは元が取れる?でやりました。

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結局、どんな人に向くか

評判の良し悪しではなく、条件で判断した方が早いです。

条件 判定
Webアプリとスマホアプリで完結する 向いている
メール以外もGoogleから移したい 向いている
広告のない受信箱が欲しい 向いている
Outlook・Thunderbirdで使いたい 有料プラン+Bridgeの常時起動が必要
運営からの連絡も日本語がいい 向いていない
大容量を安く使いたい 向いていない(容量単価は他社が安い)

他社と並べて比べたい場合はGmailの代替メールサービス5選、Gmailとの1対1の比較はProton MailとGmailを徹底比較をどうぞ。

私の実感としては、「評判が良いから選ぶ」より「条件が合うから選ぶ」サービスです。万人向けではありません。ただ条件が合う人にとっては、他に代わりが少ないのも確かです。

よくある質問(FAQ)

Proton Mailの評判は実際どうですか?

評価が分かれます。広告のない受信箱、完成度の高い日本語UI、1つのアカウントでメール以外も使える点は素直に良いです。一方で、運営からの通知メールが英語、メールソフトで使うには有料プラン+Bridgeが必要、無料版が1GBという制約があります。条件が合うかどうかで判断するのが早いです。

日本語に対応していますか?

画面は完全に日本語です。メニュー、設定項目、エラーメッセージまで日本語で表示されます。ただしProtonから届く通知メールは英語でした。購入確認もセキュリティ設定の案内も英語で届きます。日本語対応はUIまで、と理解しておくのが正確です。

OutlookやThunderbirdで使えますか?

使えますが、Proton Mail Bridgeというソフトをパソコンにインストールして常時起動しておく必要があります。またBridgeは有料プラン限定なので、無料版ではメールソフトでの受信ができません。Webアプリと公式スマホアプリだけで使うなら、この制約は関係ありません。

本当にメールの中身は読まれていないのですか?

本文についてはProton側でも復号できない設計です。ただし2021年に、フランスの活動家のIPアドレスがスイス当局の要請で記録・開示された事例があります。開示されたのはIPアドレスであって本文ではありませんが、「本文は読めない」と「誰にも何も渡さない」は別の話です。詳細は当サイトの安全性の記事にまとめています。

無料版だけで使い続けられますか?

容量1GB、アドレス1つの範囲であれば使い続けられます。メール中心の使い方なら1GBはすぐには埋まりません。ただしメールソフトでの受信、独自ドメイン、エイリアスの追加などは有料プランが必要です。

古い記事に書かれている情報は今も正しいですか?

確認が必要です。日本語で検索したときに上位に出てくる記事は2017年から2021年に書かれたものが多く、その間にサービス名、料金体系、日本語対応、提供サービスの範囲がすべて変わっています。容量や日本語対応についての記述は、特に古くなっている可能性が高いです。

まとめ

実際に使って確認した結果をまとめます。

  • 日本語の評判記事は古い。 検索上位の多くが2017〜2021年で、容量や日本語対応の記述はすでに事実と違います
  • UIは日本語だが、運営からのメールは英語。 確認した12通すべてが英語の件名でした
  • メールソフトで使うにはBridgeが必須で、有料プラン限定。 設定画面にサーバー名は載っていません
  • 無料版は1GB。 試すには足りますが、添付を溜めると厳しくなります
  • 広告がなく、1アカウントで一式そろうのは実務上の利点。 管理するアカウントが増えません
  • 「本文は読めない」と「何も渡さない」は別。 IPアドレスの開示事例は実際にあります

合う・合わないがはっきり分かれるサービスです。幸い無料で試せるので、この記事の不満点が自分にとって致命的かどうかを、実際に触って確かめるのが一番確実です。

▶ Proton Mailの無料アカウントを作る

この記事は、無料アカウントで使い始めたのち2026年7月にProton Unlimitedを契約し、実際の管理画面を確認して書いています。受信箱の状態、IMAP/SMTPの設定画面、言語設定はいずれも2026年7月26日時点のものです。スクリーンショットに写っていたアカウント名は伏せています。

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