Proton VPNの日本サーバーを実測検証【混雑度で速度が2.5倍変わる】

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Proton VPNの日本サーバーは実際どれくらいの速度が出るのか。

「VPNをつなぐと遅くなる」とはよく言われますが、具体的に何Mbpsまで落ちるのか、どのサーバーを選べばいいのかまで書いてある記事はあまり見かけません。

そこで私が実際にProton VPNの日本サーバー5台へ順番に接続し、同一回線・同一時間帯・同一の測定方法で速度と遅延を測りました。その結果、選ぶサーバー次第で速度が2.5倍変わることが分かりました。

結論を先に言うと、決め手は「距離」ではなく「混雑度」でした。管理画面に表示されている混雑度の数字を見るだけで、体感速度はかなり改善できます。

測定条件:2026年7月25日、NURO光(下り実測558.7Mbps)から、隔離したLinuxコンテナ内でOpenVPN(UDP)接続して測定。速度はCloudflareの50MBダウンロード、遅延とジッタは8.8.8.8へのping20回の平均値です。混雑度はProtonの管理画面の表示値を計測とほぼ同時刻に取得しました。

日本サーバーは何台あるのか

まず前提として、Proton VPNの日本サーバーの規模を整理します。数え方によって数字が変わるので、出どころを分けて書きます。

  • 公式サイトのサーバー一覧では、日本は2都市・315台(Plusサーバー)と表示されています
  • これとは別に、Secure Core経由の日本サーバーが2台あります
  • OpenVPNの設定ファイルとして個別にダウンロードできるのは26件で、うち2件が無料版向けです

315台と26件で数字が違うのは、前者が物理的なサーバー台数、後者が個別に設定を落とせる論理サーバーの数だからです。実際に接続先として選ぶ単位は後者になります。

都市は東京と大阪の2つです。管理画面では各サーバーに混雑度がパーセントで表示されており、今回の取得時点では以下のようになっていました。

サーバー都市混雑度種別
JP#179東京18%有料
JP#205大阪58%有料
JP#200大阪59%有料
JP#201大阪65%有料
JP#204大阪66%有料
JP-FREE#21東京77%無料
JP-FREE#25東京79%無料

無料版向けの2台はどちらも東京にあり、混雑度が77〜79%と有料サーバーより明らかに高くなっていました。

日本サーバーは何台あるのか

実際に接続して測った結果

有料の日本サーバー5台に順番に接続し、同じ方法で速度と遅延を測りました。比較の前提として、まずVPNを切った状態の値を測っています。

VPN OFF(基準値):下り558.7 Mbps / 遅延11.9ms

サーバー都市混雑度下り速度維持率遅延ジッタ
JP#179東京18%183.7 Mbps32.9%14.9ms14.6ms
JP#205大阪58%140.6 Mbps25.2%26.0ms31.6ms
JP#201大阪65%137.7 Mbps24.6%22.9ms17.2ms
JP#200大阪59%86.3 Mbps15.4%20.3ms14.8ms
JP#204大阪66%72.8 Mbps13.0%22.8ms16.2ms
平均124.2 Mbps22.2%21.4ms18.9ms

最速だったJP#179は183.7Mbps、最も遅かったJP#204は72.8Mbpsでした。同じ日本サーバーでも2.5倍の差があります。

維持率が13〜33%と低く見えますが、これは基準の回線が558Mbpsと速いためです。VPNを通すと絶対値では72〜184Mbps出ており、この帯域があれば4K動画の視聴もビデオ会議も問題なく行えます。元の回線が100Mbps程度の環境なら、維持率の数字はこれより高く出るはずです。

実際に接続して測った結果

分かったこと:距離より混雑度が効く

結果を混雑度の順に並べ直すと、傾向がはっきりします。

  • 混雑度18%のJP#179 → 183.7 Mbps
  • 混雑度58〜66%の4台 → 72.8〜140.6 Mbps

最も空いていた1台が、混雑した4台のどれよりも速いという結果でした。混雑度58〜66%のグループ内では順位が入れ替わっている(59%のJP#200より65%のJP#201の方が速い)ので、混雑度だけで速度が完全に決まるわけではありません。ただし、「空いているサーバーを選ぶ」だけで大きく改善するのは間違いありません。

遅延についても、最速だったJP#179(東京)が14.9msで最小でした。関東から接続する場合、東京サーバーの方が物理的に近いぶん有利になります。

実用上の判断としては、次の順番で選ぶのが合理的です。

  • まず混雑度が低いサーバーを探す(目安として40%以下)
  • 同じくらいの混雑度なら、自分に近い都市を選ぶ
  • 速度が出ないと感じたら、同じ国の別サーバーに変える
私も最初は「とりあえず一番上のサーバー」を選んでいましたが、混雑度を見て選ぶようになってから体感がはっきり変わりました。一覧に数字が出ているのに見ていなかったのはもったいなかったです。

用途別のサーバーの選び方については、Proton VPN おすすめサーバーの選び方【速度・用途別】で詳しく解説しています。

無料版でも日本サーバーは使えるのか

結論から言うと、無料版でも日本サーバーは使えます。今回確認した時点では、無料版向けの日本サーバーが東京に2台(JP-FREE#21、JP-FREE#25)用意されていました。

ただし、混雑度は77%と79%で、有料サーバーの18〜66%と比べて明らかに高い状態でした。無料版は利用者が同じ少数のサーバーに集中するため、混み合いやすい構造になっています。

なお、この記事の速度実測は有料プランのアカウントで行っています。有料アカウントには優先的な帯域が割り当てられるため、同じサーバーに無料アカウントで接続しても同じ速度は出ません。無料版の実際の速度を知りたい場合は、無料アカウントで別途測る必要があります。ここで無料版の速度を断定するのは避けます。

無料版でできることとできないことの詳細は、Proton VPN 無料版の制限とは?有料版との違いを解説にまとめています。

▶ Proton VPNの公式サイトで日本サーバーを確認する

無料版でも日本サーバーは使えるのか

速度が出ないときに試すこと

今回の測定を通じて、日本サーバーで速度が出ないときに効きそうな順に整理しました。

  • 混雑度の低いサーバーに変える。今回の結果では、これが最も効果が大きい項目でした
  • 都市を変える。東京と大阪では遅延に10ms前後の差が出ることがあります
  • プロトコルを変える。UDPで不安定な場合はTCPやWireGuardを試します(今回の測定はすべてUDPです)
  • 時間帯を変える。混雑度は時間帯によって変動します

接続そのものができない場合は、原因が別のところにあります。Proton VPN が接続できない時の原因と対処法を先に確認してください。

なお今回の測定では、5台すべてで接続が成功し、通信断は発生しませんでした。速度に差はあっても、日本サーバーの安定性そのものには問題は見られませんでした。

よくある質問(FAQ)

Proton VPNの日本サーバーはどれくらいの速度が出ますか?

2026年7月25日にNURO光(VPN未接続で558.7Mbps)から測定した結果、有料の日本サーバー5台で72.8〜183.7Mbps、平均124.2Mbpsでした。サーバーによって2.5倍の差があります。

日本サーバーはどの都市にありますか?

東京と大阪の2都市です。公式サイトの表示では日本に315台(Plusサーバー)があり、別途Secure Core経由の日本サーバーが2台あります。

どの日本サーバーを選べばいいですか?

管理画面に表示される混雑度が低いものを選んでください。今回の測定では混雑度18%のサーバーが183.7Mbpsで最速、混雑度58〜66%のサーバーは72.8〜140.6Mbpsに留まりました。

無料版でも日本サーバーに接続できますか?

できます。確認時点では東京に無料版向けサーバーが2台ありました。ただし混雑度は77〜79%と高く、有料サーバーより混み合っています。

VPNをつなぐと速度はどれくらい落ちますか?

今回の環境では基準値の13〜33%まで落ちました。ただし基準の回線が558Mbpsと速いための数字で、絶対値では72〜184Mbps出ています。4K視聴やビデオ会議には十分な帯域です。

まとめ

実際に接続して測った結論をまとめます。

  • 日本サーバーは東京・大阪の2都市。公式表示で315台、個別に設定を落とせるのは26件
  • 有料サーバー5台の実測は72.8〜183.7Mbps(平均124.2Mbps)、遅延は14.9〜26.0ms
  • 混雑度の低いサーバーが明確に速い。18%のサーバーは66%のサーバーの2.5倍の速度が出た
  • 無料版でも東京の日本サーバーが2台使えるが、混雑度は77〜79%と高い

VPNを選ぶときは「速いかどうか」だけでなく、接続先を自分で選べるかも見ておくと失敗が減ります。Proton VPNは一覧に混雑度が出るので、遅いと感じたときに自分で手を打てるのが実用的でした。

▶ Proton VPNを公式サイトで見る(無料版あり)

今回は隔離したコンテナの中だけでVPNに接続し、同じ時間帯・同じ測定方法で5台を回しました。数字を並べるだけなら公式サイトの受け売りでも書けますが、実際につないでみると「混雑度を見るかどうか」という地味な差が一番効くことが分かりました。次は海外サーバーでも同じ方法で測ってみます。

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