Proton VPNの速度を実測【NordVPNと比較したら2.7倍の差がついた】

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Proton VPNは実際どれくらいの速度が出るのか。そして他社と比べて速いのか遅いのか。

公式サイトには「超高速」と書いてありますが、それを鵜呑みにしても仕方がありません。そこで、Proton VPNの国内5台・海外5台に実際に接続し、さらに同じ回線・同じ測定方法でNordVPNとも比較しました。

結果を先に書きます。日本サーバーの速度では、NordVPNがProton VPNの2.7倍でした。Protonを紹介している当サイトとしては都合の悪い数字ですが、測った以上そのまま出します。

先に結論を言うと、速度だけで選ぶならProton VPNは最適解ではありません。ただし「遅くて使えない」わけでもなく、絶対値では十分実用的でした。数字を見た上で、何を優先するかで判断してもらうのが一番だと思っています。

測定条件:2026年7月25日、NURO光(VPN未接続で558.4Mbps/11.3〜13.9ms)から測定。隔離したLinuxコンテナ内でOpenVPN(UDP)接続し、ホスト側のネットワーク設定は変更していません。速度はCloudflareの50MBダウンロード、遅延とジッタは8.8.8.8へのping20回の平均。Proton VPNとNordVPNは同じ測定コードを使い、それぞれのセッションでVPN未接続の基準値を取り直しています。

測定方法(同じ条件で回しています)

比較の前提を揃えないと数字に意味がないので、条件を先に書きます。

  • 回線:NURO光。VPN未接続の基準値を各セッションの最初に測定し、そこからの維持率で比較します
  • 接続:隔離したLinuxコンテナ内でOpenVPN(UDP)。ホストのネットワークやDNSは変更していません
  • 速度:Cloudflareの50MBダウンロードで実測
  • 遅延・ジッタ:8.8.8.8へping 20回の平均
  • Proton VPNとNordVPNでまったく同じ測定コードを使用

「維持率」は、VPNを使わないときの速度に対して何%が残ったかを示します。回線が速いほど維持率は下がる傾向があるので、絶対値と維持率の両方を載せます。

注意:VPNの速度は時間帯・サーバーの混雑度・回線環境で大きく変わります。この記事の数字は特定の条件下での実測値であり、どの環境でも同じ結果になることを保証するものではありません。

測定方法(同じ条件で回しています)

Proton VPN 国内サーバーの実測結果

まず日本サーバー5台です。基準値は558.4 Mbps / 13.9msでした。

サーバー都市下り速度維持率遅延ジッタ
JP#179東京197.2 Mbps35.3%16.7ms15.5ms
JP#205大阪186.8 Mbps33.5%23.3ms18.7ms
JP#200大阪184.5 Mbps33.0%20.5ms17.6ms
JP#201大阪156.3 Mbps28.0%21.2ms17.1ms
JP#204大阪70.8 Mbps12.7%21.4ms15.7ms
平均159.1 Mbps28.5%20.6ms16.9ms

最速のJP#179と最遅のJP#204で2.8倍の差がありました。この差はサーバーの混雑度と対応しており、詳しくはProton VPNの日本サーバーを実測検証にまとめています。

遅延は16〜23msで、東京サーバーが最も低い値でした。動画視聴やビデオ会議で問題になる水準ではありません。

Proton VPN 国内サーバーの実測結果

海外サーバーの実測結果

続いて海外5か国です。同じセッション・同じ基準値(558.4 Mbps)での測定です。

サーバー実際の出口下り速度維持率遅延
KR#21(韓国)東京と判定344.3 Mbps61.7%12.4ms
SG(シンガポール)シンガポール153.5 Mbps27.5%85.8ms
US#(米国)シアトル94.4 Mbps16.9%145.0ms
UK#190(英国)ロンドン50.5 Mbps9.0%261.2ms
DE#53(ドイツ)取得できず8.6 Mbps1.5%測定不能

遅延は距離に素直に比例しました。日本16〜23ms → シンガポール85.8ms → 米国145.0ms → 英国261.2msという順です。速度も距離が遠いほど落ちています。

ドイツサーバーは実質使えませんでした

DE#53だけは8.6 Mbpsしか出ず、pingも通りませんでした。日を変えて2回測定しましたが、いずれも1桁Mbps(6.9 Mbpsと8.6 Mbps)で再現しています。接続自体は成立しているものの、この回線からは実用に耐えませんでした。他のサーバーを選んでください。

韓国サーバーの出口IPが日本と判定された

これは想定外でした。韓国サーバー(KR#21)に接続したところ、出口IPが東京として判定されました

  • 接続先IP、出口IPともに同じ範囲(AS9009 M247)で、いずれもIP位置情報上は東京
  • 遅延が12.4msと、国内サーバーと同等かそれ以下
  • 2回測定して同じ結果

速度が344.3 Mbps(維持率61.7%)と全サーバー中で最速だったのは、実質的に国内に近い経路だったためと考えられます。

注意:韓国のIPアドレスが必要な用途(韓国向けサービスの利用など)を考えている場合、このサーバーでは目的を果たせない可能性があります。IP位置情報データベース側の誤りという可能性も残るため、断定はしません。用途が決まっている場合は、接続後に必ずご自身で出口IPを確認してください。

NordVPNと同一条件で比較した結果

ここが本題です。まったく同じ測定コード・同じ回線で、NordVPNの日本サーバー3台を測定しました。基準値は531.2 Mbps / 11.3msです。

サーバー下り速度維持率遅延
jp839(東京)442.0 Mbps83.2%14.2ms
jp738(東京)437.2 Mbps82.3%16.0ms
jp1187(東京)405.1 Mbps76.3%14.3ms
平均428.1 Mbps80.6%14.8ms

両者を並べます。

項目Proton VPN(日本5台)NordVPN(日本3台)
平均速度159.1 Mbps428.1 Mbps
速度維持率28.5%80.6%
平均遅延20.6ms14.8ms
速度差:NordVPNがProton VPNの2.7倍

速度に関しては、NordVPNの完勝でした。維持率で見ると80.6%対28.5%と、3倍近い開きがあります。遅延もNordVPNの方が6ms低い結果です。

この差をどう解釈すべきか

公平を期すために、差の一部を説明できる要因も書いておきます。

  • 測定時のサーバー混雑度は、NordVPNが9〜14%だったのに対し、Proton VPNは18〜66%でした。空いているサーバー同士で比べても、Proton最速のJP#179(混雑度18%)が197.2 Mbps、NordVPNのjp738(混雑度9%)が437.2 Mbpsで、2.2倍の差が残ります
  • 両者は別セッションでの測定です(基準値558.4 Mbpsと531.2 Mbps)。このため絶対値ではなく維持率で比較しています
  • 測定はOpenVPN(UDP)に統一しています。プロトコルを変えれば結果は変わる可能性があります
正直に言うと、この結果は当初の予想と違いました。ただ、Proton VPNの絶対速度159.1 Mbpsは4K視聴でもビデオ会議でも困らない水準です。「NordVPNより遅い」ことと「実用にならない」ことは別だと考えています。

速度が出ないときに試すこと

実測を通じて、効果が期待できる順に整理しました。

  • 混雑度の低いサーバーを選ぶ。 今回の測定で最も差が大きかった要因です。同じ日本サーバーでも2.8倍の開きがありました
  • 近い都市を選ぶ。 東京サーバーが遅延・速度ともに良好でした
  • プロトコルを変える。 今回はすべてOpenVPN(UDP)で統一しています。WireGuardは一般にOpenVPNより高速とされているため、アプリ利用時は試す価値があります
  • そのサーバーを諦める。 ドイツサーバーのように、特定のサーバーだけ極端に遅いケースがあります。粘らずに別サーバーへ移るのが早いです

接続そのものができない場合は原因が別にあります。Proton VPN が接続できない時の原因と対処法を確認してください。

▶ Proton VPNを公式サイトで見る(無料版あり)

結論:速度で選ぶか、それ以外で選ぶか

実測結果から言えることを整理します。

重視するもの実測から言える選択
とにかく速度NordVPN(今回の測定では2.7倍速い)
無料で使いたいProton VPN(NordVPNに無料版はない)
メール・ストレージもまとめたいProton VPN(Unlimitedに全部入る)
接続先を自分で選びたいProton VPN(混雑度が一覧表示される)

Proton VPNの絶対速度は日本サーバー平均で159.1 Mbpsでした。4K動画のストリーミングに推奨される帯域は25 Mbps前後なので、実用面で困る速度ではありません。ただし「他社より速い」という理由でProton VPNを選ぶ根拠は、今回の測定では見つかりませんでした。

Proton VPNの価値は速度ではなく、無料版の存在・スイス拠点・他のProtonサービスとの統合にあります。そこに魅力を感じるかどうかが判断の分かれ目です。料金面での損得はProton Unlimitedは元が取れる?実際に契約して損益計算した結果で検証しています。

よくある質問(FAQ)

Proton VPNの速度はどれくらいですか?

2026年7月25日にNURO光(VPN未接続で558.4Mbps)から測定した結果、日本サーバー5台で70.8〜197.2Mbps、平均159.1Mbpsでした。速度維持率は平均28.5%です。

Proton VPNとNordVPNはどちらが速いですか?

同じ回線・同じ測定方法で比べた結果、NordVPNの方が速い結果になりました。日本サーバーの平均でProton VPN 159.1Mbps(維持率28.5%)に対し、NordVPN 428.1Mbps(維持率80.6%)で、約2.7倍の差です。

海外サーバーだとどれくらい遅くなりますか?

遅延は距離に比例しました。日本16〜23ms、シンガポール85.8ms、米国145.0ms、英国261.2msです。速度はシンガポール153.5Mbps、米国94.4Mbps、英国50.5Mbpsでした。

Proton VPNの速度は実用的ですか?

日本サーバー平均159.1Mbpsは、4K動画のストリーミング推奨帯域(25Mbps前後)を大きく上回ります。他社より遅い結果でしたが、実用面で困る速度ではありません。

速度が出ないときはどうすればいいですか?

まず混雑度の低いサーバーに変更してください。今回の測定では同じ日本サーバーでも混雑度によって2.8倍の差が出ました。次に近い都市を選ぶこと、プロトコルを変更することが有効です。

まとめ

同一条件で実測した結論をまとめます。

  • Proton VPN日本サーバー:平均159.1 Mbps(維持率28.5%/遅延20.6ms)。サーバーによって70.8〜197.2 Mbpsと2.8倍の幅がある
  • 海外:シンガポール153.5、米国94.4、英国50.5 Mbps。遅延は距離に比例
  • ドイツサーバーは2回とも1桁Mbpsで実用外。韓国サーバーは出口IPが東京と判定された
  • NordVPNとの比較ではNordVPNが2.7倍速い(428.1 Mbps/維持率80.6%)。空いているサーバー同士で比べても2.2倍の差が残る

速度を最優先するならProton VPNは第一候補になりません。一方で、絶対値としては4K視聴に十分な帯域が出ており、無料版があること・他のProtonサービスと統合できることを評価するなら選ぶ理由は成立します。

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自分が紹介しているサービスが負ける数字を出すのは気が引けましたが、隠して書いても読者の役には立ちません。測定に使ったコードは両社で同一で、基準値も各セッションで取り直しています。条件を変えれば結果も変わるので、気になる方はご自身の回線でも測ってみてください。

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