Proton MailのSMTP送信設定【Bridge経由とSMTPトークンの2通りがある】

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Proton MailでSMTP送信の設定を調べると、まったく違う2つの説明が出てきて混乱します。

片方は「ホストは127.0.0.1」、もう片方は「ホストはsmtp.protonmail.ch」。どちらも正しいのですが、用途がまったく違う別々の仕組みです。

実際に管理画面を確認して、この2つを整理しました。自分がどちらを使うべきかが分かれば、設定でつまずくことはありません。

最初に結論を書きます。メールソフトで使いたいならBridge、複合機やWebサイトから自動送信したいならSMTPトークンです。この分岐さえ押さえれば大丈夫です。

検証条件:2026年7月26日、Proton Unlimitedアカウントの管理画面(アカウント設定 → Proton Mail → IMAP/SMTP)で実際に確認しました。SMTPトークンは生成していません(認証情報を増やさないため)。接続先やポートの一部はProton公式のサポートページの記載に基づいています。

SMTP送信の方法は2つある

Proton MailからSMTPで送信する方法は、目的によって2つに分かれます。

Bridge経由 SMTPトークン
接続先ホスト 127.0.0.1(自分のPC) smtp.protonmail.ch(Protonのサーバー)
ポート 1025 587
暗号化 STARTTLS STARTTLS
必要なもの Bridgeアプリの常時起動 独自ドメインのアドレス
主な用途 メールソフト(Outlook等) 複合機・CRM・Webサイトからの自動送信

混乱の原因はここです。同じ「SMTP設定」という言葉で、接続先が自分のPCなのかProtonのサーバーなのかが変わります。

どちらを選ぶべきか

  • 普段使いのメールソフトでProton Mailを送受信したい → Bridge経由
  • 複合機でスキャンした書類をメール送信したい → SMTPトークン
  • Webサイトの問い合わせフォームから自動送信したい → SMTPトークン
  • CRMやERPと連携したい → SMTPトークン

つまり「人が読み書きする」ならBridge、「機械が自動で送る」ならSMTPトークンという分け方になります。

Bridge経由の場合

OutlookやApple Mail、Thunderbirdといったメールソフトで使う場合はこちらです。

Bridgeは、あなたのパソコンの中にSMTPサーバーを立ち上げます。実際に起動した状態でローカルのポートを確認したところ、次のように待ち受けていました。

項目
Hostname 127.0.0.1
Port(SMTP) 1025
Security STARTTLS
Username あなたのProtonメールアドレス
Password Bridgeが発行する専用パスワード
ここで入力するのはProtonのログインパスワードではありません。Bridgeが自動生成した専用パスワードです。設定画面にもオレンジ色の警告で明記されています。間違えると接続できません。

この方式の制約はBridgeを起動しておく必要があることです。パソコンの電源が切れていると送信できません。そのため、機械からの自動送信には向きません。

Bridgeの仕組みと導入手順はProton Mail Bridgeとは?実際に導入して分かった仕組みと設定値で詳しく解説しています。

SMTPトークンの場合

複合機やWebサービスなど、機械が自動でメールを送る用途にはこちらを使います。Bridgeは不要です。

管理画面で実際に確認した設定場所は次のとおりです。

アカウント設定 → Proton Mail → IMAP/SMTP → SMTP送信

この画面には「SMTP送信により、サードパーティのサービスまたはデバイスがカスタムドメインアドレスの Proton Mail を介してメールを送信できるようになります」と説明があり、「トークンを生成」ボタンが置かれています。

接続に使う値

項目
SMTPホスト smtp.protonmail.ch
ポート 587
暗号化 STARTTLS
認証方式 PLAIN または LOGIN
ユーザー名 生成されたSMTPユーザー名
パスワード 生成されたSMTPトークン

独自ドメインが必須です

ここが最大の条件です。SMTPトークンは、独自ドメインのメールアドレスとペアで発行されます。@proton.me のアドレスでは使えません。

トークンを作るときには「トークン名」と「紐づける独自ドメインアドレス」を指定します。トークン名は用途が分かるように付けておくと、後から見て「どの機器で使っているか」が分かります。

私の環境では独自ドメインを設定していない(0/3使用)ため、トークンの生成までは行っていません。認証情報を不必要に増やしたくなかったこともあります。したがって生成後の画面については未検証です。接続値はProton公式サポートページの記載に基づいています。

どちらも使えないケース

設定を始める前に、前提条件を確認しておいてください。

あなたの状況 SMTP送信
無料プランを使っている 使えません(Bridge・SMTPトークンとも有料機能)
有料プランだが独自ドメインがない Bridgeのみ利用可能
有料プラン+独自ドメインあり 両方とも利用可能

無料プランではどちらも使えません。Proton Mailを外部のソフトや機器から扱いたい場合、有料プランへの加入が前提になります。

独自ドメインの設定は、管理画面の「ドメイン名」から行います。プランによって登録できる数が決まっており、確認した環境では最大3つまででした。

プランごとの機能差はProton Unlimitedは元が取れる?実際に契約して損益計算した結果で整理しています。

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つまずきやすい点

実際に画面を見ながら整理していて、間違えやすいと感じた点をまとめます。

  • ホスト名を取り違える。 Bridge経由なら127.0.0.1、SMTPトークンならsmtp.protonmail.chです。解説記事によってどちらを指しているかが違うので、まず自分がどちらの方式かを確定させてください
  • Protonのパスワードを入力してしまう。 Bridgeは専用パスワード、SMTPトークンは生成されたトークンを使います。どちらもログイン用のパスワードではありません
  • ポート番号を混同する。 Bridge経由のSMTPは1025、SMTPトークンは587です。ちなみにBridgeのIMAP(受信)は1143です
  • 独自ドメインなしでSMTPトークンを使おうとする。 @proton.meのアドレスでは発行できません
  • Bridgeを終了したまま送信しようとする。 Bridge経由の場合、アプリが起動していないと接続先が存在しません
2つの方式が同じ「SMTP設定」という名前で語られているのが、そもそも混乱の元だと思います。この記事のように並べて比べれば、自分がどちらを見るべきかはすぐ分かるはずです。

よくある質問(FAQ)

Proton MailでSMTP送信するにはどうすればいいですか?

目的によって2通りあります。メールソフトで使うならProton Mail Bridge経由(127.0.0.1のポート1025)、複合機やWebサービスからの自動送信ならSMTPトークン(smtp.protonmail.chのポート587)を使います。

SMTPのホスト名は127.0.0.1とsmtp.protonmail.chのどちらですか?

どちらも正しく、方式によって変わります。Bridge経由の場合はあなたのパソコン内のサーバーに接続するため127.0.0.1、SMTPトークンの場合はProtonのサーバーに直接接続するためsmtp.protonmail.chです。

SMTPトークンを使うのに条件はありますか?

独自ドメインのメールアドレスが必要です。トークンは独自ドメインアドレスとペアで発行されるため、@proton.meのアドレスでは利用できません。

無料プランでSMTP送信できますか?

できません。BridgeもSMTPトークンも有料プランの機能です。外部のソフトや機器からProton Mailを使いたい場合は有料プランへの加入が必要になります。

パスワードは何を入力すればいいですか?

Protonのログインパスワードではありません。Bridge経由の場合はBridgeが発行する専用パスワード、SMTPトークンの場合は生成されたトークンを使います。

まとめ

整理すると次のとおりです。

  • SMTP送信の方法は2つあり、用途で選びます。 人が読み書きするならBridge、機械が自動送信するならSMTPトークン
  • Bridge経由: ホスト127.0.0.1・ポート1025・STARTTLS。Bridgeアプリの常時起動が必要
  • SMTPトークン: ホストsmtp.protonmail.ch・ポート587・STARTTLS。独自ドメインが必須
  • どちらもパスワードは専用のものを使います。Protonのログインパスワードでは接続できません
  • 無料プランでは両方とも使えません

解説記事を読んでいて「ホスト名が違う」と感じたら、それは間違いではなく方式が違うだけです。まず自分がどちらを使うべきかを決めてから設定に入れば、迷わずに済みます。

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この記事では、SMTPトークンの生成までは行っていません。独自ドメインを設定していないことと、必要のない認証情報を増やしたくなかったためです。生成後の画面を「確認した」とは書けないので、そこは公式情報として明示しました。

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