Proton Passとは?実際に使って分かった実力【無料版の範囲・料金・Pass Monitor】

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Proton Passは、Proton MailやProton VPNで知られるスイスのProton社が提供するエンドツーエンド暗号化のパスワードマネージャーです。

無料で使えるパスワード管理アプリはいくつもありますが、Proton Passは「hide-my-emailエイリアス」という他にない機能を持っています。パスワードだけでなく、メールアドレス自体を使い捨てにできる仕組みです。

この記事では、実際にProton Passを契約して管理画面と有料機能の中身を確認した結果をまとめます。無料でどこまで使えるのか、有料にすると何が増えるのかを、実画面と日本円の実額で整理します。

私はProton Mailを使っていた流れでPassも使い始めました。正直、パスワード管理だけならBitwardenでも足りるのですが、エイリアス機能を知ってからは戻れなくなりました。その理由も書きます。

検証条件:2026年7月25日、Proton Unlimited(Pass Plusの機能を含む)を実際に契約し、Web版のProton Passで検証しました。料金は公式の日本語ページに表示される日本円の実額です。価格は変動するため、金額は取得日時点のものです。

Proton Passとは何か

Proton Passは、パスワードやクレジットカード情報をエンドツーエンド暗号化して保管するパスワードマネージャーです。Protonアカウントを1つ持っていれば、追加登録なしで使えます。

データは端末側で暗号化されてから保存されるため、Proton社の側でも中身を読めません。この設計はProton MailやProton Driveと共通です。

管理画面は「保管庫(Vault)」という単位で構成されています。用途ごとに保管庫を分けられ、有料版では保管庫単位で他人と共有することもできます。

  • すべてのアイテム:保存した全項目
  • Personal:既定の保管庫
  • ごみ箱:削除した項目(復元可能)
  • Pass Monitor:漏洩やパスワードの健全性を監視(後述)

対応環境はWeb版のほか、Windows・macOS・iOS・Android、そしてChrome / Firefox / Edge などのブラウザ拡張機能です。

Proton Passとは何か

保存できるのはパスワードだけではない

実際に新規作成メニューを開いて確認したところ、保存できる項目は7種類ありました。

種類用途
ログインサイトのID・パスワード。2FAコードも一緒に保存できる
エイリアス使い捨てのメールアドレスを生成(Proton Passの目玉機能)
カードクレジットカード情報
メモ暗号化されたテキストメモ
ユーザー情報氏名・住所などのフォーム入力用データ
その他カスタム項目
パスワードログイン情報を伴わない単独のパスワード

hide-my-emailエイリアスが効く理由

この中で他社と明確に違うのがエイリアスです。サービスに登録するとき、本物のメールアドレスの代わりにランダムなアドレスを生成して使える機能で、届いたメールは本物のアドレスに転送されます。

よくある「自分のアドレス+サービス名@gmail.com」という方法と違い、本物のアドレスが推測できない完全にランダムな文字列が生成されます。スパムが来始めたらそのエイリアスだけ止めれば、本物のアドレスは無傷です。

私はサービス登録ごとにエイリアスを作るようにしてから、どこから漏れたかが特定できるようになりました。パスワード管理アプリを選ぶ理由が「パスワードの保管」以外にもある、というのがProton Passの面白いところです。

Proton Mailも使っている場合、エイリアスの管理がメール側と統合されます。Proton Mailとは?仕組み・安全性・無料プランをわかりやすく解説もあわせてどうぞ。

保存できるのはパスワードだけではない

有料版の中身:Pass Monitor

有料版(Pass Plus / Unlimited)で使えるのがPass Monitorです。実際に開いて確認した内容は次の通りでした。

Dark Web Monitoring(ダークウェブ監視)

登録しているメールアドレスが漏洩データに含まれていないかを監視します。検証時点では「侵害は検出されませんでした」と表示されました。含まれていた場合はここにアラートが出ます。

パスワードの健全性チェック

保存済みのパスワードを分析して、4つの観点で問題を洗い出します。

  • 弱いパスワード:推測されやすいものを検出
  • 再利用パスワード:複数サービスで使い回しているものを検出
  • 非アクティブな2FA:2要素認証を設定できるのに未設定のサービスを検出
  • 除外されたアイテム:チェック対象から外している項目

特に効くのが再利用パスワードの検出です。1つのサービスが漏洩したときに被害が連鎖する最大の原因なので、ここが自動で洗い出されるのは実用的です。

Proton Sentinel

同じ画面から、アカウント乗っ取りを防ぐ高度な保護プログラム「Proton Sentinel」も有効化できます。これも有料プラン向けの機能です。

▶ Proton Passを公式サイトで見る(無料で使えます)

有料版の中身:Pass Monitor

料金と、無料版でどこまで使えるか

料金は公式ページに表示される日本円をそのまま載せます。

プラン通常(1ヶ月)月額(12ヶ月払い)年間請求額
Proton Free¥0無料
Pass Plus¥624¥374¥4,488
Pass Family¥874¥624¥7,488
Proton Unlimited¥1,624¥1,249¥14,988

無料版でできること

Proton Passは無料でも実用的に使えます。パスワードの保存数に制限がなく、全デバイスで同期できます。パスワード管理の基本用途だけなら無料版で足ります。

有料にすると増えるもの

  • hide-my-emailエイリアスが無制限(無料版は10個まで)
  • Pass Monitor(ダークウェブ監視・パスワード健全性チェック)
  • 保管庫の共有(最大10人)
  • Proton Sentinel

判断の分かれ目はエイリアスを10個より多く使うかどうかです。サービス登録ごとにエイリアスを作る使い方をすると、10個はすぐに埋まります。

Pass Plus単体(月¥374)とUnlimited(月¥1,249)の差は月¥875です。UnlimitedにするとProton Mail・VPN・Drive のプレミアム機能とストレージ500GBも付きます。損得の詳しい計算はProton Unlimitedは元が取れる?実際に契約して損益計算した結果にまとめました。

Pass単体の料金や買い切りの有無についてはProton Passの料金・プラン解説【買い切りプランはお得?】で扱っています。

料金と、無料版でどこまで使えるか

始め方と、向き不向き

Proton PassはProtonアカウントを作るだけで使い始められます。Pass専用の登録は不要で、クレジットカードもいりません。

  • Web版は pass.proton.me にアクセスすればすぐ使えます
  • 実用上はブラウザ拡張機能の導入をおすすめします。拡張を入れないと、ログイン画面での自動入力が使えません
  • 他社のパスワードマネージャーからはインポート機能で移行できます
  • スマホアプリ(iOS / Android)でも同じデータが同期されます

向いている人

  • サービスごとにメールアドレスを分けたい人。エイリアス機能がある時点で選ぶ理由になります
  • すでにProton Mail・VPN・Driveを使っている人。1アカウントで完結します
  • 無料で始めて、必要になったら有料に上げたい人

向いていない人

  • パスワードの保管だけができればいい人。それなら他の無料アプリでも足ります
  • エイリアスを使わない人。有料にする最大の理由が消えます

基本操作はProton Passの使い方【パスワード管理の始め方・基本操作】、スマホでの設定はProton Pass Androidの設定方法にまとめています。

▶ Proton Passを無料で試す

よくある質問(FAQ)

Proton Passは無料で使えますか?

使えます。パスワードの保存数に制限がなく、全デバイスで同期できます。ただしhide-my-emailエイリアスは10個まで、Pass Monitor(ダークウェブ監視)は有料版のみです。

料金はいくらですか?

2026年7月時点で、Pass Plusが月¥374(12ヶ月払い・年¥4,488)、Pass Familyが月¥624、Proton Unlimitedが月¥1,249です。通常の1ヶ月払いだとPass Plusは¥624です。

hide-my-emailエイリアスとは何ですか?

サービス登録時に、本物のメールアドレスの代わりに使うランダムなアドレスを生成する機能です。届いたメールは本物のアドレスに転送され、スパムが来たらそのエイリアスだけ停止できます。無料版は10個まで作れます。

Pass Monitorでは何が分かりますか?

ダークウェブ上の漏洩データに自分のメールアドレスが含まれていないかの監視に加えて、保存済みパスワードの「弱いもの」「使い回しているもの」「2要素認証が未設定のもの」を自動で洗い出します。有料版の機能です。

保存できるのはパスワードだけですか?

ログイン情報のほか、エイリアス・クレジットカード・暗号化メモ・ユーザー情報(氏名や住所)など7種類のアイテムを保存できます。2要素認証のコードもログイン情報と一緒に保存できます。

まとめ

実際に契約して確認した結論をまとめます。

  • Proton Passはエンドツーエンド暗号化のパスワードマネージャー。Protonアカウントだけで使い始められる
  • 保存できるのは7種類(ログイン・エイリアス・カード・メモ・ユーザー情報・その他・パスワード)
  • 無料版でもパスワードは無制限に保存でき、全デバイスで同期できる
  • 有料版で増えるのはエイリアス無制限・Pass Monitor・保管庫共有・Sentinel
  • 料金はPass Plus 月¥374(12ヶ月払い)、Unlimited 月¥1,249

選ぶ理由になるのは、やはりhide-my-emailエイリアスです。パスワードを守るだけでなく、メールアドレス自体を使い捨てにできる点が他社との違いになります。まず無料版でエイリアスを10個使ってみて、足りないと感じたら有料を検討する順番が無駄がありません。

▶ Proton Passを公式サイトで確認する(無料で始められます)

パスワードマネージャーは「乗り換えが面倒」で選び直しにくい種類のツールです。だからこそ最初に無料版でしっかり触って、自分の使い方に合うか確かめてから決めるのが結局は近道だと思います。

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