Braveは、広告とトラッカーのブロックが最初から組み込まれたブラウザです。脱Googleを考えたとき、ブラウザの乗り換え先として真っ先に名前が挙がります。
実際にBrave Searchを日本語で使って検証しました。検索は日本語でも十分に実用的で、AIによる要約まで日本語で返ってきます。ここは素直に良い出来でした。
一方で、「Brave VPN」については契約前に知っておくべきことがあります。Brave公式が自ら明記している事実です。
Braveとは何か
位置づけを整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 広告・トラッカーのブロック | 標準で内蔵(拡張機能不要) |
| クッキー同意ポップアップ | ブロック対象 |
| 検索エンジン | Brave Search(独自) |
| AIアシスタント | Leo AI(ブラウザ内蔵) |
| VPN | Brave Firewall + VPN(有料の追加機能) |
| 日本語対応 | 公式サイト・ブラウザとも対応 |
公式は「ウェブサイトはなんと3〜6倍の高速表示」と説明しています。広告を読み込まないぶん速くなる、という理屈です。
Chromiumベースなので、Chromeの拡張機能がそのまま使えるのも実務的な利点です。乗り換えの障壁が低くなります。
Brave Searchを日本語で実際に使ってみた
「暗号化メール おすすめ」という日本語のキーワードで実際に検索しました。
結果:普通に使えます
- 日本語の検索結果がきちんと返ってきます。 日本語サイトが上位に並び、内容も的外れではありませんでした
- AIによる要約が日本語で表示されます。 製品名を挙げて特徴と価格帯まで整理した、かなり踏み込んだ内容でした
- 要約の末尾には「AIにより生成された回答です。必ず事実確認を行ってください。」という注記が付きます
- 「Goggles」という独自のタブがあり、検索結果の絞り込みができます
正直なところ、「日本語だと使い物にならないのでは」という予想は外れました。日常的な調べものであれば、切り替えても違和感なく使えると思います。
ただし乗り換えのハードルは残る
検索エンジンの切り替えは設定を変えるだけで数秒ですし、合わなければすぐ戻せます。リスクはほぼありません。
そのうえで正直に書くと、専門的な調べものや、日本語のニッチな情報を探す場面では、Googleのほうが強い場面が残ります。「まずBrave Searchで調べて、見つからなければGoogleに切り替える」という使い方が現実的です。

【重要】Brave VPNはBraveが作っていない
ここが本題です。
Brave公式のFAQに、はっきりこう書かれていました。
つまりBrave VPNは、Guardianという別会社のVPNにBraveの名前が付いたものです。Braveが隠しているわけではなく、公式FAQに明記されています。ただし日本語の紹介記事でここに触れているものは、私が探した範囲では見当たりませんでした。
他社と並べると規模が見えてくる
公式に記載されていた数字を並べます。
| Brave VPN | Proton VPN Plus | NordVPN ベーシック | |
|---|---|---|---|
| サーバー数 | 300以上 | 20,000以上 | 数千 |
| 地域 | 40以上 | 140か国以上 | 224ロケーション |
| 年額 | $99.99 (約¥15,000) |
¥10,488 | ¥21,960 (更新価格) |
| 同時接続 | 10台 | 10台 | 10台 |
| 開発元 | Guardian(他社) | 自社 | 自社 |
| 第三者監査 | 2024年に開始 | ― | 6回(2018〜2025) |
読み取れることは3つです。
- サーバー数がProton VPNの約66分の1です。 混雑したときの逃げ場が少ないことを意味します
- それでいて料金はProton VPNの約1.4倍。 年額$99.99は1ドル150円換算で約¥15,000です
- 監査は2024年に始まったばかり。 ソフトウェア監査が2024年2月、インフラ監査が2024年4月とされています
Proton VPNとNordVPNの実測比較はNordVPNの評判は本当か?とProton VPNの速度を実測にまとめています。
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ブラウザを変えても解決しないこと
Braveへの乗り換えは、脱Googleの入口として正しい選択です。ただしこれだけでは終わりません。
| 気になっていること | Braveで解決するか |
|---|---|
| 広告に追いかけられる | 解決する |
| 閲覧履歴でプロファイルを作られる | 解決する |
| ページが重い | 改善する |
| メールの中身 | 解決しない |
| クラウドに置いたファイル | 解決しない |
| ブラウザに保存したパスワード | 移し替えが必要 |
ブラウザを変えても、Gmailを使っている限り、いちばん中身の濃いデータはそのまま残ります。
メールには、契約、請求、医療、家族のやり取りが集まります。閲覧履歴よりよほど濃い情報です。Braveに乗り換えて満足してしまうと、ここが手つかずのまま残ります。
順番の話
当サイトでは、移す順番を次のように整理しています。
- パスワード管理(土台)
- カレンダー(練習台)
- クラウドストレージ
- メール(最難関・最後)
- 番外:VPN・検索・ブラウザ
ブラウザと検索エンジンは、実は最後で構いません。いつでも戻せて、失うものがないからです。逆にメールは唯一「相手に知らせる必要がある」作業なので、慎重に進める必要があります。
全体像は脱Google完全ロードマップに、Gmailの実態はGmailはGoogleに読まれている?にまとめました。
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よくある質問(FAQ)
Brave Searchは日本語で使えますか?
使えます。実際に日本語のキーワードで検索したところ、日本語サイトが上位に並び、内容も的外れではありませんでした。AIによる要約も日本語で表示され、製品名や価格帯まで整理された内容が返ってきます。ただし専門的な調べものやニッチな日本語情報では、Googleのほうが強い場面が残ります。
Brave VPNは誰が作っているのですか?
Guardianという別会社です。Brave公式のFAQに「Brave VPNはGuardianによって提供されています」と明記されています。Braveが自社で開発したVPNではありません。
Brave VPNの料金はいくらですか?
月額$9.99、年額$99.99です。7日間の無料トライアルが含まれます。1ドル150円換算だと年額は約¥15,000で、Proton VPN Plusの更新価格(年¥10,488)より高くなります。
Brave VPNのサーバー数はどれくらいですか?
公式によると40以上の地域に300以上のサーバーです。Proton VPNは140か国以上に20,000台以上と記載しているため、サーバー数ではおよそ66分の1の規模になります。混雑時に選べる逃げ場が少ないことを意味します。
BraveにすればGoogleから離れられますか?
部分的です。広告とトラッカーのブロック、閲覧履歴によるプロファイリングの回避には効果があります。ただしGmailを使い続ける限り、メールの中身は手つかずのまま残ります。またBrave自体がGoogle主導のChromiumを土台にしているため、「Googleのコードを一切使わない」わけでもありません。
ブラウザから乗り換えるべきですか?
順番としては後回しで構いません。ブラウザと検索エンジンは、合わなければすぐ元に戻せて失うものがないためです。当サイトでは、やり直しがきくものから順に「パスワード管理→カレンダー→ストレージ→メール」と進め、ブラウザは好きなタイミングで、という整理をしています。
まとめ
検証した結果をまとめます。
- Brave Searchは日本語で実用的でした。 AI要約も日本語で返ってきます。切り替えは数秒で、合わなければすぐ戻せます
- 広告・トラッカーのブロックは標準内蔵。 拡張機能を入れる必要がありません
- Brave VPNはGuardianという別会社の提供です。 Brave公式が明記しています
- Brave VPNのサーバー数は300以上。 Proton VPNの20,000以上と比べると約66分の1です
- それでいて年$99.99(約¥15,000)。 Proton VPN Plusの更新価格より高くなります
- ブラウザを変えてもメールは解決しません。 いちばん中身の濃いデータはGmailに残ります
ブラウザとしてのBraveは素直に良いと思います。脱Googleの入口として選ぶのは合理的です。ただしVPNまでBraveに寄せる理由は、今回確認した数字からは見つかりませんでした。そしてブラウザを変えただけで満足せず、メールにも手を付けてください。そこが本丸です。
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