NordVPNの評判は本当か?実際に日本サーバーを実測して分かった強みと弱点

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NordVPNの評判を、実際に日本サーバーへ接続して測定した結果から検証します。

先に結論を書きます。速度は評判どおり、というより評判以上でした。元の回線速度の80.6%を保っており、これはVPNとしてはかなり優秀な数字です。

一方で、契約前に必ず見ておくべき弱点もありました。広告に出ている月額と、2年目以降に実際に請求される金額がまったく違います。

当サイトはProtonを推していますが、この記事では速度でNordVPNが明確に勝った事実をそのまま書きます。提携していないサービスなので、忖度する理由もありません。

検証条件:2026年7月25日、東京の光回線(下り実測 531.2 Mbps)から、Dockerで隔離したコンテナ内でNordVPNの日本サーバー3台にOpenVPN(UDP)で接続し、それぞれ接続直後に下り速度・遅延・出口IPを測定しました。比較対象のProton VPNも同じ環境・同じプロトコルで測定しています。ホスト側の通信には影響を与えていません。料金と監査の情報は2026年7月26日にNordVPN公式サイトの日本語ページで確認しました。

実測結果:日本サーバーは速い

測定した3台の結果です。

サーバー 下り速度 保持率 遅延
接続なし(基準) 531.2 Mbps ― 11.3 ms
jp738 437.2 Mbps 82.3% 16.0 ms
jp839 442.0 Mbps 83.2% 14.2 ms
jp1187 405.1 Mbps 76.3% 14.3 ms
平均 428.1 Mbps 80.6% 14.8 ms

VPNを通すと速度が落ちるのは避けられません。暗号化と経路の遠回りが発生するためです。問題はどれだけ落ちるかです。

NordVPNは8割を維持しました。3台とも76%を下回らず、当たり外れも小さい結果です。遅延の増加も3〜5ミリ秒程度で、体感できる水準ではありません。

Proton VPNと並べると

同じ日、同じ環境、同じプロトコルで測定したProton VPNの日本サーバー5台と比べます。

NordVPN Proton VPN
平均速度 428.1 Mbps 159.1 Mbps
速度の保持率 80.6% 28.5%
測定台数 3台 5台

2.7倍の差です。これは誤差ではなく、はっきりした実力差と言っていい水準でした。

ひとつ正直に補足します。この測定は両社ともOpenVPN(UDP)で行っています。NordVPNの主力プロトコルはNordLynx、Proton VPNにもWireGuardがあり、どちらも本来はこれより速く出る可能性があります。「両社を同じ条件で比べた結果」であって、各社の最高速度ではありません。

ノーログ監査は6回合格している

評判を判断するうえで、速度より重要なのがここです。

NordVPN公式サイトの記載によると、ノーログポリシーの独立監査をこれまでに6回受け、すべて合格しているとされています。

回 実施機関 年
1回目 PricewaterhouseCoopers AG Switzerland 2018年
2回目 PricewaterhouseCoopers AG Switzerland 2020年
3回目 ― ―
4回目 Deloitte 2023年
5回目 Deloitte 2024年
6回目 Deloitte 2025年

公式は「VPNのノーログ方針を詳細な独立審査に提出した最初の大手サービス」だと説明しています。監査の内容には、従業員への聞き取り、サーバー設定の検査、技術的なログの検査が含まれるとされています。

2023年から3年連続でDeloitteの監査を受けている点は、素直に評価できます。1回受けて終わりではなく、毎年更新されているのが重要です。

監査の頻度と新しさという点では、NordVPNはかなり上位です。当サイトでProton Passの監査を調べたときは、Pass単体の公開監査が2023年のCure53によるもの1回でした。この項目に限れば、NordVPNの開示のほうが厚いというのが正直な評価です。

拠点はパナマ

公式は「ユーザーのプライバシーを保護するためパナマを拠点としている」と説明しています。データ保持を義務づける法律がない国を選んでいる、という趣旨です。

スイスに拠点を置くProtonとは別のアプローチですが、いずれも「データ保持義務のない管轄を選ぶ」という発想は同じです。

【要注意】料金は「更新価格」で見ないと意味がない

ここが最大の落とし穴です。

公式ページには大きく「月額 ¥540」と出ています。しかしその下に、小さくこう書かれていました。

「¥49,410 ¥14,580 最初の27か月。(中略)更新価格は¥21,960/年。」
― NordVPN公式の日本語料金ページより

つまり最初の27か月だけ¥14,580で、そのあとは毎年¥21,960が請求されます。

プラン 初回27か月 更新価格(年) 更新後の月換算
ベーシック ¥14,580 ¥21,960 約 ¥1,830
コンプリート ¥18,630 ¥34,680 約 ¥2,890
エリート ¥26,730 ¥45,960 約 ¥3,830

Proton VPNと並べると逆転する

Proton VPN公式の料金ページも同様に確認しました。

NordVPN ベーシック Proton VPN Plus
初回 ¥14,580 / 27か月
(月 ¥540)
¥8,976 / 24か月
(月 ¥374)
更新価格(年) ¥21,960 ¥10,488
同時接続 10台 10台

初回も更新後も、Proton VPNの方が安いという結果になりました。更新価格では約半額です。

VPNの料金比較は「初回2年プランの月額」で語られがちですが、解約しない限り必ず更新価格が来ます。2年後に¥21,960の請求を見て驚く、というのはよくある話です。契約前に必ず小さい字を読んでください。

【要注意】料金は「更新価格」で見ないと意味がない

測定中に気づいたこと

数字以外に、実際に接続して分かったことです。

DNSは自前のものを使っている

接続後のDNSリゾルバは 103.86.99.100 でした。これはNordVPN自身が運用するDNSサーバーです。

これは良い設計です。VPNに接続してもDNSの問い合わせが元のプロバイダに漏れると、「どのサイトを見たか」は筒抜けになります。接続と同時に自社DNSへ切り替わる作りなら、その心配がありません。

サーバーの出口は複数の事業者にまたがっている

測定した3台の出口IPを調べたところ、それぞれ別の事業者名が出ました。

サーバー 出口IPの登録事業者
jp738 Hydra Communications Ltd
jp839 PacketHub S.A.
jp1187 Datacamp Limited

大規模なVPN事業者では一般的な構成で、それ自体が問題というわけではありません。ただ「サーバーは自社所有か、借りているのか」を気にする人にとっては見ておくべき情報です。

ちなみにNordVPNのサイトを開くと、訪問者のIPアドレスとプロバイダ名を表示して「あなたの状況:無防備」と警告する演出が出ます。技術的には正しい表示ですが、やや煽り気味だとは感じました。

結局NordVPNは「買い」か

検証した範囲での結論です。

条件 判定
速度を最優先する NordVPN(実測2.7倍)
大容量のダウンロードや動画を扱う NordVPN
毎年の監査記録を重視する NordVPN(6回合格)
2〜3年以上使い続けるつもり Proton VPN(更新価格が約半額)
まず無料で試したい Proton VPN(無料プランあり)
メールやストレージもまとめて移したい Proton(Unlimitedに全部入る)

私の評価

「VPNだけが欲しくて、速度が最優先」ならNordVPNは素直に良い選択です。実測で2.7倍の差がついた以上、そこを否定する気はありません。

ただし当サイトがProtonを使っているのは、VPN単体で選んでいないからです。メール・ストレージ・パスワード管理まで含めて1つのアカウントで完結させたい、という前提だと話が変わります。

加えてProton VPNには無料プランがあります。1台・10か国という制限つきですが、クレジットカードなしで試せるので、まず自分の回線でどれくらい出るか確かめてから決められます。

Proton VPN側の実測はProton VPNの速度を実測、日本サーバーの当たり外れは日本サーバーを実測検証【混雑度で速度が2.5倍変わる】、両者の総合比較はProton VPN と NordVPN を比較にまとめています。

▶ Proton VPNを無料で試す(クレジットカード不要)

よくある質問(FAQ)

NordVPNは速いですか?

速いです。東京の光回線(下り531.2 Mbps)から日本サーバー3台に接続して測定したところ、平均428.1 Mbps、元の速度の80.6%を維持しました。3台とも76%を下回らず、当たり外れも小さい結果でした。

Proton VPNとどちらが速いですか?

同じ日・同じ環境・同じプロトコルで測定した結果、NordVPNが平均428.1 Mbps(保持率80.6%)、Proton VPNが平均159.1 Mbps(保持率28.5%)で、約2.7倍の差がつきました。速度に関してはNordVPNの明確な勝ちです。

NordVPNのノーログは信用できますか?

公式によると、独立監査を6回受けてすべて合格しています。1〜2回目はPricewaterhouseCoopers AG Switzerland(2018年・2020年)、2023年・2024年・2025年はDeloitteが実施しています。毎年更新されている点は評価できます。

料金はいくらですか?

注意が必要です。広告に出ている月額¥540は最初の27か月(合計¥14,580)だけの価格で、その後は更新価格として年¥21,960が請求されます。上位プランはさらに高く、コンプリートが年¥34,680、エリートが年¥45,960です。

Proton VPNより高いですか?

はい。Proton VPN Plusは初回24か月が¥8,976(月¥374)、更新価格が年¥10,488です。NordVPNベーシックは初回27か月が¥14,580(月¥540)、更新価格が年¥21,960なので、初回も更新後もProton VPNの方が安いという結果でした。同時接続台数はどちらも10台です。

測定はどうやりましたか?

Dockerで隔離したコンテナ内でOpenVPN(UDP)を使って接続し、接続直後に下り速度・遅延・出口IPを測定しました。ホスト側の通信には影響していません。両社を同じ条件で比べていますが、NordVPNのNordLynxやProton VPNのWireGuardは使っていないため、各社の最高速度ではない点にご注意ください。

まとめ

実測と公式ページの確認で分かったことをまとめます。

  • 速度は評判どおり優秀です。 日本サーバー3台で平均428.1 Mbps、元の回線の80.6%を維持しました
  • Proton VPNより2.7倍速い。 同じ条件で測って、はっきり差がつきました
  • ノーログ監査は6回合格。 2023年からは3年連続でDeloitteが実施しています
  • DNSは自社のものに切り替わります。 見たサイトがプロバイダに漏れない作りです
  • 更新価格は年¥21,960。 広告の月額¥540は最初の27か月だけです。ここが最大の注意点です
  • 料金ではProton VPNの方が安い。 初回も更新後も、更新価格では約半額でした

速度を最優先するならNordVPNは良い選択です。ただし2年以上使うつもりなら、更新価格まで含めて計算してください。そのうえで、まず無料で自分の回線を試したいならProton VPNという選択肢もあります。

▶ Proton VPNの無料プランを試す

この記事の測定は2026年7月25日に東京の光回線から行ったもので、時間帯・回線・サーバーの混雑状況によって結果は変わります。料金と監査の情報は2026年7月26日にNordVPN公式の日本語ページで確認しました。当サイトはNordVPNの紹介プログラムには参加していません。速度でNordVPNが勝った点も、そのまま書いています。

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